このページに辿り着いてくれたお父さん、お母さん。日々の子育ておつかれさまです。もしくはあなたは、身内や身近なところに赤ちゃんがいる方でしょうか。それともなんとなく検索をしていてヒットした方?いずれにせよ、今日もいちにちおつかれさまです。
さて本題ですが、赤ちゃんの笑顔ってほんとうに可愛いし癒されますよね。赤ちゃんは生後2~3ヶ月になると、目が合ったりあやしたりしたときににっこりと微笑む「社会的微笑」を見せるようになります。
赤ちゃんを前にした大人は、赤ちゃんを笑顔にするために笑いかけたり、歌ったり触れ合ったりと色々な手を尽くすものでしょう。ところが「なぜか自分に対しては笑ってくれない」「にこにこ笑顔が見たいのになぜ?」なんて思ったことはありませんか?
一般的に紹介されている方法を試してもうまくいかない!そんなあなたのために、疑問や不安を解決するべく、本記事では赤ちゃんににっこり笑ってもらうために抑えたいポイントを一歩深掘りして紹介します。
🌻忙しい方は1.結論だけ読んで!その他の記事では深掘りをしていますが、結論に書いてあることが全てです。
もくじ
1.結論
結論から言うとわたしがたどり着いた赤ちゃんをあやす時のポイントは「赤ちゃんに顔を近づけて、目元までにっこり笑いかけること」です。これ、意外と自然にはできないことではないでしょうか。赤ちゃんとの距離感はもちろん、普段大人だけの生活をしている中で「目元まで笑う笑顔」これを意識している方は少ないでしょう。
しかし、生後2~3ヶ月から見られる赤ちゃんの笑顔(社会的微笑)は模倣から始まるとも言われていますので、この意識がとても重要です。
音をたてたり、歌ったり、日常的にお世話をしている。こんなに笑いかけているのになぜ?と思っている保護者の方・大人のあなた。いつもの触れ合いにプラスアルファ、ぜひ意識して「いつもより近い距離で」「目元までにっこり」赤ちゃんに笑いかけてみてください。
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2.そもそも社会的微笑とは?
生後~2ヶ月になるまでに神経反射で起こっていた「新生児微笑」「生理的微笑」とは異なり、生後2~3ヶ月に見られるようになる「社会的微笑」は外部の刺激に反応するもので、発達と成長の証とも言えます。
では赤ちゃんはなぜこの「社会的微笑」をするようになるのか。はっきりとは解明されていませんが、赤ちゃんは自分の世話をしてくれている人を認識していて、この笑顔は「自分の欲求を叶えてくれる相手に対して、より絆を深めようとするもの」だと考えられています。つまり、日常的にお世話をしている保護者との信頼関係の証とも言えるわけですね。
また、社会的微笑は生まれて2~3ヶ月で発達するミラーニューロン*という神経細胞と、この頃の赤ちゃんの視力*の関わりが重要になってきます。社会的微笑が始まった初期は特にこのポイントを意識して「あやす」ことが赤ちゃんの笑顔を引き出すためには欠かせません。
*ミラーニューロン
目に見えるものを真似しようとする神経細胞のこと。
*生後2~3ヶ月の赤ちゃんの視力
これまでぼんやりとしか見えていなかった赤ちゃんの視力はこの頃50センチ先くらいまで見えるようになり(視力0.04~0.08程度)、動くものを追う「追視」ができるようになる。
3.よく紹介されている赤ちゃんをあやすコツ・この頃の月齢の赤ちゃんの発達
では、次に一般的によく紹介されている赤ちゃんをあやすコツについて見てみましょう。簡単にまとめると以下の通りです。
・大人から笑いかけること
・音を立てたり、歌ったりする
・体や顔に触れるコミニュケーションをとる
以上のことを繰り返しているうちに赤ちゃんは徐々に笑顔を見せてくれるようになりますが、ここで紹介するのは、赤ちゃんをあやす上でより意識したいことです。大切なのは「赤ちゃんの発達に合わせる」ことだと考えます。
なにもかもが生まれてはじめての赤ちゃんにとって、身の回り起こる動きはどれも脳を刺激するものです。「あやす」「笑わせる」ことは赤ちゃんのこれからの脳の発達のためにとても重要で、これらは触覚や聴覚、視覚に訴えかけるアプローチとして欠かせないものと言えるでしょう。
社会的微笑が始まる以降の赤ちゃんとの関わり方に関して、今回は特に1つ目の「大人から笑いかけること」に焦点を当てます。
こちらが笑いかけていると思っていても、赤ちゃんが「笑顔」として認識できなければ意味がありません。赤ちゃんは生後間もないうちから顔を認識する力を持っていますが、実は笑顔を認識する基準として目が笑っていないと「無表情」「怒った顔」として捉えてしまうといいます。
前述したミラーニューロンと視力の発達に合わせるため、まずは大人が赤ちゃんにしてほしい「目元までにっこりした笑顔をつくる」こと。そしてそれは「赤ちゃんがよく見えている距離で行う」こと。そして更に、生後5ヶ月頃までの赤ちゃんは人の横顔を認識できないとされているので、「正面から顔を見てあげる」ことが大切です。
4.体験談
我が家の赤ちゃんが生後2ヶ月頃から見せるようになった笑顔は、ぐっすりと眠ったあと寝起きに目が合うとにっこりと笑うものでした。その後3ヶ月~4ヶ月にかけてあやす声や触れ合いに反応して笑うことが増えていきましたが、母親であるわたしにはある気づきがありました。
「父親にむけてはよく笑うのに、わたしに笑顔を向けてくれることって少ないな」
この頃、旦那さんが出勤している間実際に子供と丸一日過ごしているのは母親であるわたしでした。しかし思い返してみると、朝1番に起きて目が合った時にしか子供ににっこり微笑んでもらえていないことに気がついたのです。反対に夕方に帰ってくる旦那さんに対しては、帰ってきて目が合った時、そのあと寝るまであやしている時や声をかけている時、よくにこにこと微笑みかけているということがありました。
さらにある日、遠方から会いにきてくれた祖父と祖母に対して、嬉しそうに、目が合うたびににこにこと笑顔を見せた赤ちゃん。とても楽しい時間で「にこにこと愛想がいいね」「よく笑って可愛いね」と言われて嬉しかったものの「1番一緒にいる時間は長いのに、なんで自分には対してあまり笑ってくれないんだろう」と疑問をもちました。
そして調べたり色々試してみた結果、大切なのは一緒に過ごす「こちらの表情」だということが分かったのです。どんなに楽しい声で語りかけたり歌ったり、口元が笑顔になったりしていでも駄目でした。口だけではなく目元がにっこり笑っていることによって、赤ちゃんは「笑いかけられている」と認識してくれるというのです。
それからよく思い返してみれば、旦那さんはいつも目元までにっこり笑って赤ちゃんに話しかけていました。遠方から来た祖父と祖母も、赤ちゃんに顔を近づけて声をかけたり、目が合うたびに大袈裟なくらいにっこり笑って名前を呼んでいたのです。
その発見があってから、子供に対して接する時には「目元までにっこり」笑いかけることをプラスアルファで意識するようになりました。そうすると、今までの接し方よりも赤ちゃんが笑ってくれる回数は格段に増えたのです。
5.まとめ
赤ちゃんの成長は本当に早く、毎日驚くほどぐんぐん成長していきます。慣れない日々のお世話や生活に忙殺されてしまいそうな中で、赤ちゃんににこにこ笑顔で接することが難しくなる日もあるでしょう。ですが、今日という日は二度と戻ってきません。まだ何もできない赤ちゃんがあなたのお世話を求め、あなたの声や笑顔が世界の全てであるのはほんとうに短い期間です。
この愛おしい時間を見逃さぬよう、この記事があなたの子育ての一助になりますように。そして赤ちゃんのためにする目元までのにっこり笑顔が、今日を頑張るあなたの元気になりますように。
ぜひ大切な赤ちゃんと一緒に、にこにこ楽しい子育て時間を過ごしましょう。